知育とは?教育に必要な三育の内容、知育の年齢・方法について解説
最近、幼児教育の知育が気になっている親御さんも多いのではないでしょうか。
しかし、そもそも知育がどんなものか分からない、どのように能力を伸ばしたらよいのか分からない、という方もいらっしゃるかと思います。
そこで、知育とは何か、知育の方法などについて解説します。
知育は三育の1つ
三育とはイギリスの学者ハーバード・スペンサーが提唱した幼児教育の考え方が元になっています。
三育には
・知育
・体育
・徳育
があり、知育は三育に含まれていることが分かります。
この3つがバランスよく育っていくことで子どもの感性や能力が育まれ、生活の助けとなり、人生が豊かになるとされています。
知育
知育は自分で考える力、積極的に行動する力、頭の回転を速くする力を身に付けようという、能力、才能、知能を育てるのに適した教育です。
知育では従来型の暗記のような量を重視した学習とは異なり、子どもが自発的に物事を考えることを促す質を重視した教育が行われます。
具体的には子どもが考えることが楽しいと感じられるような遊びやおもちゃなどを使い、遊びを通じた知育を行います。
大きく発達する幼児期の脳に刺激を与えることで、想像力、判断力、推察力など知的思考能力が育まれます。
体育
体育は運動によって健康的な身体を育て、体力アップをはかるものです。
小学校の学習指導要綱では
「心と身体を一体としてとらえ、適切な運動の経験と健康・安全についての理解を通して、生涯にわたって運動に親しむ資質や能力の基礎を育てるとともに健康の保持増進と体力の向上を図り、楽しく明るい生活を営む態度を育てる」
と規定しています。
学年目標は低学年、中学年、高学年の3段階に分けられており、低学年はルールの遵守や協調性を重視した内容となっており、中学年からは「保健」の単元が加わり座学での授業があります。
高学年では記録への挑戦が求められるようになってきます。
徳育
徳育は道徳心を養うための教育です。
人の気持ちや他者との関わりを考えられる人間に育てます。
文部科学省では徳育を通じて身に付ける資質・能力を
「主として自分自身に関すること」
「主として他の人とのかかわりに関すること」
「主として自然や崇高なものとのかかわりに関すること」
「主として集団や社会とのかかわりに関すること」
の4つの視点に分けており、
「主として自分自身に関すること」の観点からは自己の生き方を探求する力の育成や、生活習慣の確立。
「主として他の人とのかかわりに関すること」、「主として集団や社会とのかかわりに関すること」の観点からは人間関係能力や社会の一員としての責任感の育成、規範意識の醸成等。
「主として自然や崇高なものとのかかわりに関すること」の観点からは自然に親しみ、美しいものに感動することや人間の力を超えたものに畏敬の念を持つ機会を通じた情操の涵養等がある。
これらすべては子どもが知ること、判断すること、信じること、感じることを通じて行うことに繋がらなければならない、としています。
知育は何歳に行うのが適している?
知育は0~6歳頃までに行うのが適していると言われています。
知育は早い段階から始めた方が良いとされているため、中には0歳から始められることもあります。
3歳くらいまでの脳は柔軟性が高く、さまざまなものを吸収します。
この時期の子どもは、色々な刺激から多くのことを学んでいきます。
3歳くらいまでの脳は右脳の方が活発に働き、3歳以降は左脳が活発になってくるという研究もあります。
そのため、3歳くらいまでは右脳を刺激する知育がおすすめです。
知育を行う場合、子どもの年齢を考慮した上で適切な方法を選ぶことが大切です。
急ぎ過ぎて成長の度合いに合わない知育で遊んだり学んだりしても、子どもが楽しく取り組むことが難しいためです。
内容は難しすぎず、簡単すぎない、発育に合ったものを選ぶようにしましょう。
知育の代表的な方法
知育玩具
家庭で簡単に始められるのがおもちゃを使った知育です。
知育玩具を選ぶ際は対象年齢に合っているか、伸ばしたい能力を伸ばせるおもちゃか、という点がポイントとなります。
知育は楽しみながら学ぶことが大切ですので、子どもの性格に合ったおもちゃを選ぶことも重要です。
例えばひとり遊びが好きな子や静かに過ごすことが好きな子どもには積み木やパズル、活発な子どもには身体を使って遊べるおもちゃ、という風に本人が「遊びたい」と思える知育玩具を選ぶことが大切です。
知育アプリ
最近ではスマホで手軽にできる知育アプリやゲームが多く配信されています。
知育アプリの多くは子どもだけでなく、大人も楽しむことができるものとなっており、親子のコミュニケーションを図ることもできます。
ただ、長時間スマホの画面を見ると視力などに影響を及ぼす可能性がありますので、遊ぶ時間を決めるなどして上手に活用しましょう。
知育教室
より子どもに適した知育を行うために、知育教室に行くのもおすすめです。
知育教室では知育のプロが子どもに合ったプログラムで知育を行います。
年齢別のカリキュラムで、子どもの成長、能力に応じて適切な教育を受けることができます。
また、他のお友達と一緒に知育に取り組むことができます。
知育のポイント
知育をより効果的にするためにはいくつかのポイントがあります。
楽しみながら行う
知育を行う最大のポイントは楽しみながら行うことです。
知育は遊びを通して自主的に取り組むことが大切だからです。
褒めながら一緒に遊んでみたり、興味を示している知育玩具を使って遊ぶなど、子どもが「楽しい」と感じながら取り組むことがポイントとなります。
親も一緒に取り組む
知育では親子でコミュニケーションを取りながら取り組むことも大切です。
親とコミュニケーションを取ることで自己肯定感を持ち、物事に積極的に取り組んだり、社会性も豊かになっていくことが出来るようになります。
急ぎ過ぎない
知育を始めると、つい急いでしまったり、周囲と比べて焦ってしまうこともあるでしょう。
しかし、子ども本人の成長に合っていない知育を行ってもあまり意味がありません。
特に子どもは叱られたり強制されたりすると、遊びに対する意欲を失ってしまい、積極性がなくなってしまいます。
子どもの成長には個性があり、物事を吸収する順番もスピードも異なります。
あまりネットなどの情報にとらわれず、お子さまの成長スピードに合わせた知育を行う事が大切です。
子どもの成長に合わせて知育を行う
知育とは何か、知育の方法などについてご紹介しました。
知育は子供の成長に合わせて適切な方法で行うことが大切です。
もし、適切なものがどんなものか分からないという場合は知育教室や知育を取り入れている習い事に行ってみることをおすすめします。
気になるお教室があったらまずは体験教室に参加してみると良いでしょう。
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