クラシック音楽の効果と気をつけたいポイントとは
クラシック音楽が脳に良いとよく言われる効果はなぜでしょうか。
クラシック音楽を聴くと知育や脳に以下のような効果をもたらすと考えられています。
α波によるリラックス効果
α波は脳からでる脳波の1つで、リラックスしている状態のときに出る脳波です。
また、集中力が研ぎ澄まされているときにもα波は出ているとされています。
現代まで長い年月、多くの人に聴き続けられている有名クラシック音楽の多くは耳馴染みの良いメロディで、かつ広い世代の人に親しまれる音楽であることから癒し効果が高いと考えられています。
クラシック音楽の中でもモーツァルトの音楽はα波が出やすいことで知られており、ほかにはバッハ作曲の音楽などもα波が出やすいとされています。
自律神経のバランスを整える効果
クラシック音楽の最大の特徴の1つに「構造的」であることが挙げられます。
しっかりとした音楽構造の土台の上に作曲家の天才的なひらめきが組み合わさってできています。
ソナタ、ロンド、変奏曲などは論理的な構造を持つものが多く、例えばソナタ形式は提示部→展開部→再現部のように人の思考プロセスに似ているとも考えられています。
古典派と呼ばれるモーツァルトやハイドン、ベートーヴェンの時代の音楽はしっかりとした構造を持っており、その後に登場するショパンのようなメロディを重要視していると思われる作曲家でも複雑な和声構造の上で成り立っています。
この構造力は脳を適度に刺激し、ドーパミンに加えてセロトニンやアセチルコリンといった神経伝達物質を分泌させる働きがあります。
これらのホルモンの影響により、自律神経のバランスが整い、心身共に健やかな状態を保つことができます。
集中力を高め、やる気をアップさせる効果
クラシック音楽は脳にある「A10神経」を刺激すると考えられています。
A10神経は脳の「視床下部」から「前頭前野」の領域まで繋がっている神経です。
前頭前野は高度な認知能力を持っている場所ですが、A10細胞が刺激されると、快感ホルモンであるドーパミンを分泌し、やる気中枢と呼ばれる「側坐核」が活性化します。
音楽はこのA10神経を刺激すると言われており、特にクラシック音楽はA10神経を刺激しやすいと言われています。
知育教育の中で集中力を高めたり、何かに夢中になる効果をアップさせるためにクラシック音楽は効果が高いといえます。
子どもに音楽を聴かせるときのポイント
子どもと音楽を楽しむために、音楽を聴かせるときに気を付けておきたいポイントをご紹介します。
知育に良いからと言ってやりすぎはよくありませんので方法に注意して音楽を取り入れましょう。
寝かしつけのときに毎回かけない
子どもに音楽を聴かせるタイミングの1つに寝かしつけの時間があります。
子どもがリラックスする音楽なら安心して眠れる効果が期待でき、ママも寝かしつけが楽にかもしれません。
しかし、毎回寝かしつけのときに音楽をかけてしまうと、今度は音楽がないと眠れなくなってしまう可能性があります。
寝かしつけのときに音楽をかけるには注意が必要です。
オンとオフのメリハリをしっかりする
音楽を子どもが喜ぶと、さらに聴かせてあげたくなってくるかもしれません。
また、知育効果を期待して多くの音楽を聴かせたいと思う場合もあるでしょう。
しかし、子どもにとってはママやパパなど身近な人の声が最も大切な音です。
音楽をかけることも良いですが、長時間のかけっぱなしよりも音楽なしで話しかけてあげたりする、ときには知育玩具などのおもちゃで遊ぶなど、音楽のオン・オフも重要です。
子どもが怖いと感じる音楽は避ける
音楽のなかには怖い音楽や不気味な雰囲気の音楽もあります。
クラシック音楽の中にも暗い曲や怖い雰囲気の曲も存在しますが、子どもに聴かせるときは小さいうちは特に耳障りの良い音楽や楽しい雰囲気の音楽を選んであげた方が、知育効果が期待できます。
愛知県岡崎市のピアノ教室SAWADA音楽教育塾
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